高能率な加工ができる独自の高剛性テーブル構造
本機の主要構造部品はすべて厚肉高級鋳鉄を使用しています。
テーブルは十分な剛性と寸法があり大径スラストボール軸受とテーパコロ軸受で支持されており、高速、重切削にも十分耐え、高能率な加工ができる構造になっています。
テーブル上面には独立式手動四ッ爪の案内と、工作物の締付に使用するTミゾが配置されています。
本機の主要構造部品はすべて厚肉高級鋳鉄を使用しています。
テーブルは十分な剛性と寸法があり大径スラストボール軸受とテーパコロ軸受で支持されており、高速、重切削にも十分耐え、高能率な加工ができる構造になっています。
テーブル上面には独立式手動四ッ爪の案内と、工作物の締付に使用するTミゾが配置されています。
ベッドはテーブル側とコラム側と共通のコモンベッド方式を採用し、さらに合理的にリブ配置された熱対称設計と標準装備の潤滑油冷却装置により、
熱変形を最少におさえるとともにテーブルを強固に支えています。
またベッド後部はコラムと締結されており、テーブル駆動機構が組み込まれています。
メインモータの動力は立軸2段の変速歯車列を介して、テーブル下面の大径ヘリカルギヤを駆動します。
テーブルの変速は、油圧シフトの2段と交流モータの制御で行います。
簡素化された発熱の小さい歯車列が熱対称に配置されていますので、熱剛性の高い構造となっています。
C軸駆動のピニオンはバックラッシュ除去ワインドアップ機構をもち、高精度のテーブル割出しを可能にしています。
C軸駆動系は、ターニングモードの場合、油圧で歯車をシフトすることによって解放されます。
コラムは2条の案内面を持ち、対称形で高剛性の箱形構造です。
横けたのリニアガイド面は切くずや切削油剤を防ぐため、
鋼板カバーで保護しています。横けたの上下移動は油圧シリンダにより250mm
ステップで最大500mm(TMD-20:750mm)までスムーズに位置決めされます。
ターニングの最大切削力は24 500N、ラム最大くり出し点で従来機(当社比)
の2倍以上、ミーリング切削はX-C軸合成送りによる直線切削が可能で最大出力は22kWです。
220mmの角ラムを4面から抱え込むクローズド形一体構造の刃物台と、主要構造物の厚肉高級鋳鉄による高剛性構造になっています。
熱変位量は従来機に比べて(当社比)半減させたため、刃物台の位置決め精度は大幅(2〜3倍)に向上しています。
構造物の形状、熱源の位置などに熱対称性をもたせ、高い熱剛性を得ています。
また、刃物台の案内(X軸)に剛性の高いローラタイプのリニアガイドを採用し、高速・高精度を実現しています。
刃物台は大径ボールねじによって左右(X軸)、上下(Z軸)に位置決めされます。
ボールねじは特殊アンギュラ玉軸受によって支持され、X軸案内面はリニアガイドにより、またZ軸案内面は非金属ライナー(ターカイトB)により構成され、高い位置決め精度と高速送りおよび重切削が可能になっています。
また、角ラムは7/24テーパNo.50を有しており、コレットタイプのプルスタッド機構により、自動的に工具が着脱できる構造になっています。
スピンドルの回転はラム上部に設置されているビルドインモータによって行われています。